京都市里親会は、1957年の創設以来、70年近くにわたって活動を続けています。

京都市児童相談所に事務局を置き、京都市の登録里親約60家族で構成されています。里親制度の普及啓発活動や、里親子どうしの交流会、研修会等を実施しています。

「ゆりかもめ」について

「ゆりかもめ」という名前には、京都市里親会の歴史が刻まれています。

ゆりかもめは、京都・鴨川に飛来する鳥です。古くから文学にも登場し、平安時代の『伊勢物語』には「都鳥」として描かれ、都を想う歌に詠まれています。今では、冬の鴨川を彩る鳥として、京都の人々に親しまれています。

京都市里親会では、かつて里親であることを周囲に知られたくないという思いを持つ里親も多く、「里親会」という名称を表に出すことが難しい時代がありました。そこで、鴨川に飛来する「ゆりかもめ」にちなみ、里親会の通称として「ゆりかもめ」という名前が使われるようになりました。

以来、「ゆりかもめ」は、先輩里親たちの思いと歩みを受け継ぐ、京都市里親会の大切な名前となっています。私たちは、これからも「ゆりかもめ」という名前を大切に使い続けます。

私たちが目指しているのは、いつの日か「ゆりかもめ」という名前を使わなくてもよい社会です。

かつては、里親であることを知られないために「ゆりかもめ」という名前が必要でした。里親であることを隠す必要がなく、里親と子どもたちが地域の中で自然に受け入れられる社会を目指して、私たちは里親制度への理解を広げる普及啓発活動にも取り組んでいます。

「ゆりかもめ」という名前を受け継ぎながら、いつか「ゆりかもめ」が必要なくなる未来を目指す。それもまた、京都市里親会「ゆりかもめ」の歩みです。